メニュー
テレビを見なくなった人多くなったね。
たしかに最近は見なくなる人が多くなったね。
その理由を考えてみよう。
「テレビ離れが止まらない」
そんな言葉を耳にすることが多くなったと思います。
実際のところ、テレビをみない人はどういった理由が多いのか?
・情報はインターネットで取得できる
・時間が縛られる
・情報の偏り
・面白くなくなった
・コンテンツの深堀
・娯楽の発展
主にこのような理由が考えられます。
様々な世代の意見や情報をあつめて、テレビを見ない理由を考えてみたいと思います。
また、テレビの視聴時間などの統計データも紹介しているので、参考にしてみてください。
まず考えられるのがインターネットの発達です。
インターネットの利用人口がスマホの普及により加速しました。
出典:「第1部 特集 デジタルで支える暮らしと経済」(総務省)
総務省の令和3年度の報告によると、2020年スマホの普及率は90%近くまでのびています。
2010年は約10%で、この10年間で爆発的に普及しました。
それにともなって、インターネットに様々なサービスが登場してコンテンツが充実します。
・You Tube、ニコニコ動画など動画共有プラットフォーム
・Instagram、Twitter、Facebook、lineなどの各SNS
などスマホから手軽に利用できる環境へ変化しました。
この環境の変化にともない、インターネットから情報を取得する人が多くなっています。
テレビを見ない理由の一つとして「情報の偏り」を指摘する人も多いです。
テレビのワイドショーやニュース番組など、情報が一部の方向に偏っている。
そう感じてしまう人もいます。
テレビの場合、一方方向から流れてくる情報となりますが、インターネットの場合は自分で情報の取捨選択できます。一方方向からの情報を嫌ってインターネットを選択するという流れです。
もちろん「テレビの情報が間違っている」という事ではないのですが、テレビの情報に偏りを感じる人が一定数いるという事です。
「テレビが面白くなくなった」
と答える意見も多いです。
実際、著者もバラエティー番組を筆頭に昔のほうが、純粋に面白かったと感じます。
現在と比べて、規制なども少ない世の中でした。
そのため、テレビ番組も自由奔放に作られていたと思います。
今は時代の流れとともに、「○○してはいけない」と視聴者からのクレームなどにより、番組作りが限定されてしまっている現状があります。
例えばタバコ。
昔は喫煙者が多かったですが、今は喫煙者が少なくなっています。
その流れとともに、テレビシーンで喫煙をするという場面が使えなくなったという話もききます。
こうした時代背景ともに、テレビ番組作りに制限がかかり「面白くなくなった」と感じる人が増えたということです。
テレビ番組はチャンネルが限定されています。
テレビは幅広い層に届くような番組構成が多いです。
例えば、年末の締めを飾っていたNHK紅白歌合戦。
1960年~1970年代では視聴率70%~80%などありましたが、2021年は過去最低の34.3%の視聴率となりました。
2021年の大みそかに放送された第72回NHK紅白歌合戦で、トリを含む第2部(午後9時から2時間45分)の関東地区平均視聴率(総合テレビ)は、前年比6.0ポイント減の34.3%で、2部制となった1989年以降で過去最低だった。ビデオリサーチが2日発表した。
引用元:日本経済新聞
紅白歌合戦といえば、昔は子どもから大人までみるような番組でした。
何故、これほど視聴率が少なくなったのか?
テレビ離れということが大前提にありますが、それ以上に視聴者のもとめるものが多種多様に変化したことが大きいと考えます。
・釣りの情報がほしい
・トランペットの吹き方を学びたい
・英会話を学びたい
・政治を深堀したい
など、視聴者の求めるものが幅広くなったのが現代です。
テレビでは予算の関係もあり、一つの分野を深堀するのが難しいです。
一つの分野を深堀してみたいという欲求に対して、テレビではそのニーズに答えにくいという側面があります。
実際に著者の知り合いにインターネットから学んだという良い例があります。
「定年になったらトランペットを始めたい」という定年を迎えた60代の男性がいました。
彼はYou Tubeからトランペットの吹き方を学び、演奏できるまで学びトランペットの演奏会を定期的にできるようになりました。
このように視聴者が求めるコンテンツが広がり、幅広く届けるコンテンツでは刺さりにくくなったという事が、テレビ離れの要因の一つと考えられます。
時間が限定されているという点も大きいです。
テレビ番組は決められた時間に放送されます。
面白い番組があっても、放送時間が決まっており、「時間が限定される」ことになります。
現在社会は時間の使われ方が変わりました。
24時間営業のコンビニや飲食店などがあるように、人間の動く時間が変化しています。
忙しい現代において、時間が限定されるテレビは選択肢が無くなってしまいます。
もちろん、録画をして後からみるという方法もありますが、
「録画機能つきテレビ」
「ハードディスクレコーダー」
を買ってまでみるのは面倒。
「そこまでしてテレビをみたくない」という声もあります。
それなら、いつでも好きな時にみれるインターネットを選択する。
というのが自然な流れなのかもしれません。
娯楽が発展したという事も大きいです。
昔は娯楽=テレビという時代でした。
ですが、先ほどから紹介しているインターネット含めて現在は色々な娯楽があります。
・ゲーム
・スポーツ
・アウトドア
・旅行
など、テレビ以外の娯楽に使う時間が増えたということも要因として考えれます。
では実際にテレビの利用時間はどう変化しているのか?
出典:「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(総務省)
総務省の令和2年度のメディア利用時間に関する調査です。
土日はテレビ利用時間が高い結果となっていますが、平日はインターネットの利用時間が多くなりました。
平日の利用時間は以下のとおりです。
【全年代対象】
平日のテレビ視聴時間:163.2分
平日のインターネット利用時間:168.4分
【10代】
平日のテレビ視聴時間:73.1分
平日のインターネット利用時間:224.2分
【20代】
平日のテレビ視聴時間:88.0分
平日のインターネット利用時間:255.4分
【30代】
平日のテレビ視聴時間:135.4分
平日のインターネット利用時間:188.6分
【40代】
平日のテレビ視聴時間:151.0分
平日のインターネット利用時間:160.2分
【50代】
平日のテレビ視聴時間:195.6分
平日のインターネット利用時間:130.0分
【60代】
平日のテレビ視聴時間:271.4分
平日のインターネット利用時間:105.5分
年代別にみると、10代20代は特にわかりやすいです。
10代20代はテレビ視聴とくらべて約3倍インターネット利用時間が多くなっています。
出典:「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(総務省)
メディアの平均利用時間。
平成24年(2012年)~令和2年(2020年)の9年間の推移です。
【平日】
平成24年(2012年)
テレビ視聴時間:184.7分
インターネット利用時間71.6分
令和2年(2020年)
テレビ視聴時間:163.2分
インターネット利用時間168.4分
【土日】
平成25年(2013年)
テレビ視聴時間:225.4分
インターネット利用時間86.1分
令和2年(2020年)
テレビ視聴時間:223.3分
インターネット利用時間174.9分
テレビの視聴時間が大幅に減ったというより、インターネット利用時間が急増しているのがわかります。
年代別にみたら60代の方がテレビ視聴時間が多いです。
今後世代が移り変わり、更にテレビ視聴時間より、インターネット利用時間が増えていくだろうと考えれます。
では、他の媒体はどうでしょうか?
情報を得るルーツとして欠かせなかったのが新聞です。
近年、新聞のみる機会も減っていると聞きますが、実際のところどうなのか?
一般社団法人:日本新聞協会の報告から抜粋します。
新聞の発行部数と世帯数の推移
平成12年(2000年)の発行部数
合計:約5300万
1世帯当たり部数:1.13
平成24年(2012年)の発行部数
合計:約4700万
1世帯当たり部数:0.88
令和3年(2021年)の発行部数
合計:約3300万
1世帯当たり部数:0.57
2000年と2021年を比べておおむね4割近く減少していることがわかります。
テレビ同様に10代20代の若者は新聞を購入してみる習慣がほとんど無いと推測できます。
・テレビを見ない理由
・テレビとインターネットの利用時間
・新聞発行部数の推移
を解説しました。
情報を取得するツールが時代背景とともに変化していることがわかります。
「テレビ・新聞よりインターネットをみましょう」と強く推奨しているわけではありません。
情報を取捨選択して、一人一人考えることが大切と考えています。
しかしながら、時代の背景ともに移り変わっているという事実を受け止め、情報をどのように取り込んでいくか?
目まぐるしく変化する現代社会で、変化に対応して生きていく必要があると思います。
・テレビよりYou Tubeが好き!
・You Tubuを始めたい!
という人はチューブサーチで色々なYou Tubeチャンネルを探してみてください!